「立地適正化計画」について
現在市では「立地適正化計画」という「都市化」を目指すまちづくりに取り組もうとしています。
市の説明資料には、「都市構造を再編し、集約型都市構造の実現」「持続可能な都市運営」「目指す都市構造」など「都市」を連発しています。いつから赤磐市は「都市」になったのでしょう。
市の産業は農業です、と市長は今まで発言しています。岡山市内に隣接する良好な住宅団地を持つ4万4千人のまちでした。しかし「立地適正化計画」によると「居住機能、都市機能の誘導によりコンパクトシティの実現」を推進する計画です。赤磐市の面積は21,000ha。立地適正化計画の市街化区域は3.695haです。割合でいえば、5.68%。残る94.32%の地域は「都市」から外れます。4万4千人の市民にとって10年20年後「都市」が成立しているのでしょうか。
市の人口は、2005年の合併以降18年で、23%減少。総合計画では20年後の2045年の人口は3万6千人の予測です。高齢化が進み人口が減少する中、20年後の「都市」が成立するとは思えません。「都市化」による過疎の拡大、農業の衰退、空き家、耕作放棄地など市の価値の低下が避けられません。
立地適正化計画では、10年、20年後の人口の減少からみれば「都市化」を進めようとしている計画の破綻が容易に見えています。今後人口が減少することは避けられない前提で、安心で、住みやすいまちづくりのコンセプト(イメージ)を提案したいと思います。