第24回あかいわエコメッセ――報告と御礼

秋分の日を迎え、ようやく久しぶりの雨とともに猛暑の暑さが収まりつつあります。
一方今年の元旦に起きた能登半島地震の被災地は、この度の台風や、熱帯性低気圧による集中豪雨で、死亡者、行方不明者が何人も出るほどの危機的な災害の被災地になっています。これほど心が折れる事態があるのかと、胸が苦しくなります。
振り返れば、この地に10年前、珠洲原発ができていたかもしれないのです。そのことを思うと能登の人々の苦悩が伝わってきます。

その原発を止めた判決を出した裁判長をお呼びして、その時の想いを語っていただきました。併せて「原発をとめた農家たち」の映画上映を行いました。

当日は開場になると受付の前には長蛇の列ができました。急遽椅子を倉庫から出し、会場の隅から隅まで並べましたが、足りず隣の会議室からも運び、入り口のドアが開けられない状態にまでなりました。結局参加者143人でした。図書館の定数は100人とのこと。スタッフは椅子が足りず、立ったまま聞いていました。

アンケートからは、「わかりやすかった」「普通の市民の感覚 を大切に、自分で考えることを大切にすること」「参加者は二人にこの事実をつたえていくこと」など樋口さんのわかりやすい話と「専門家と言われる学者の言い分に惑わされず、自分の頭で考えることです」との言葉に参加者からの共感を得たことがわかりました。

原発のエネルギーから自然エネルギーへのシフトを政治の力で実現していくことが、日本の国土、国民、国富を守る唯一の道だということをみなさん理解していただけたと思います。

今回は大盛況となりました。これほど多くの人たちが、原発の危険性に関心が高まっていることだということです。
引き続きエコメッセでは、1人でも多くの 人に訴えて行くため、来年も継続してまいりたいと思っています。