原田そよ議会報告 2025年5月 そよかぜ第122号

3月議会の一般質問から

友實市長最後の答弁

今からみれば、友實市長最後の答弁でしたが、この3期12年間で一番最悪な答弁になっていました。

まず、コストコ誘致の道路建設の議論の中で、友實市長は「長尾地区で整備された山陽浄化センターのために市道を整備した。これが山陽総合流通センターのための道路であり、今回の開発計画の幹線道路と同じものだ」と答弁されました。

私が「山陽浄化センターの道路工事はいつおこなわれたのか」と聞きました。 友實市長は「詳しく知らない」と答弁。

私は12月議会の時、友實市長に「議決した議員が知らないのか。驚きだ」と言われました。しかし私が調べた結果、平成16年に約4億円の予算が計上されています。この時は山陽町時代。市長が「議決した本人が知ら無いのは驚きだ」と原田をなじった発言は何だったのか。そもそも市長は山陽総合流通センターがいつできたのか知らないうえ、コストコの道路建設と一緒だと、無責任にも議会答弁で発言している。その上、山陽町時代でありながら、赤阪町議の原田に、お前も議決した本人のくせになにを言うか!と言わんばかりでした。
これほど破廉恥な答弁は前代未聞です。市長本人は調べることなく職員の中途半端な報告を鵜呑みにし、おまけに憎らしい原田をなっじってやるつもりだったのでしょう。
これに対する市長の答弁は無視でした。「すいませんでした、調査が不十分でした」も言えない市長でした。

さらに、山陽総合流通センターの覚書と予算書を情報開示請求。

覚書は開示されましたが、これには道路のことは一切記載がありません。一方予算書は「不存在」でした。「不存在」とは予算書はありません、と言うことです。「市が購入することになっていない」と言うことです。
これに対する市長の答弁は「支払いの書類は保存期間が切れているから出ない」でした。覚書は保存されているのに、同様の事業の予算書が期限切れで出てこないことは、ありえません。

さらに、埋蔵文化財の発掘調査も市の負担で行うとする。

山陽地区の河本・岩田地区は埋蔵文化財の宝庫です。田んぼの下はどこもかしこも文化財が埋っているエリアです。当然コストコ周辺の道路の下にも文化財があることがわかっています。本来埋蔵文化財の発掘調査は市が行い、当事者に費用を負担させるというのが常識です。しかし今回市長は「市道になる道路の下にあるのだから、当事者は市であり、市が負担する」と言われています。しかし今は市道に認定されていないうえ、この道路はコストコの渋滞を回避するための道路であり、コストコのために通す道路です。それを市道に認定する予定であるので、市が負担するとはなりません。それをやると、今後民間事業者が来る地域はみな道路を作るときは市道にして、文化財の発掘調査は市道の下にあるということで、市の負担になってしまいます。それは論外です。

市長として最後の3月議会での友實市長の答弁に3期12年間、失われた12年間だったと虚しさが残ります。