6月議会は請願の件数が4件と多かったのですが、そのいくつかの議論について、みなさんに報告しなければなりません。
請願第3号 『ガソリンスタンド併設型コストコの出店による地域密着型商業施設ガソリンスタンド経営に係る影響回避と、地域密着型中小企業に対する影響回避についての請願』
昨年12月議会では、同様の請願が、可否同数となり、議長採決(佐藤武議長)により否決となった。
コストコという企業は米国資本で、本社は米国のため決裁は日本ではできないそうです。店舗を設置する際、自前のガソリンスタンドを併設します。近隣のコストコのスタンドの価格は約リッター16円安いそうです。それほど安い単価で商売されたら、地域の業者は太刀打ちできません。
地域に密着して仕事をしている事業者がどれだけの努力をしているのか、弱者の意見を取り上げようとしない赤磐市議会の対応は地場産業の育成の面からも逆行しており、黙認できません。
地域密着の必需品を取り扱う弱小の地元事業者として、大企業による販売戦略の一つとしての価格競争は、脅威であり、死活問題です。石油商業組合だけでなく、中小小売業、農家においても物量・価格の競争では、企業存続が危ぶまれる切実な問題です。
コストコ店舗がオープンされれば、地元業者は太刀打ちできず休業・閉店、倒産をよぎなくされるでしょう。事実山梨県の南アルプス市では、コストコにより、ガソリンスタンドの廃業が起きていると新聞報道があります。
地元のスタンドでは、農業の車両等への配達サービス、家庭への燃料配達、高齢者にとって家まで灯油を配達してくれる事業者がいなくなったら命の危機です。
地元密着事業者を休業や、廃業、倒産に追い込むことのないよう充分配慮した施策を実行するように、市長に申し入れを行うよう請願します。
これほど深刻な訴えに耳を貸さない議会があるとは思えなかったのですが。以下のとおり反対多数でまたしても否決されたのです。
賛成 :横山、行本、中田、杉野、光成、大口、原田、金谷
反対 :田村、安藤、永徳、佐藤武、佐々木、保田、治徳、松田、実盛