令和 元年12月第5回定例会
令和元年12月第5回赤磐市議会定例会会議録
令和元年12月18日(水曜日)
議第 90号 赤磐市不適正事務処理に関する第三者委員会条例
△日程第3 質疑
○議長(金谷文則君) 続きまして、日程第3、質疑を行います。
議第90号赤磐市不適正事務処理に関する第三者委員会条例及び議第91号令和元年度赤磐市一般会計補正予算(第4号)の2件について、ただいまから質疑を行います。
なお、これらの議案は委員会付託をいたしますので、質疑につきましては所管の委員会及び分科会に関する質疑は行わないようにお願いをいたします。
まず、議第90号赤磐市不適正事務処理に関する第三者委員会条例の質疑に入ります。
質疑はございませんか。
○議長(金谷文則君) 他に質疑はございませんか。
9番原田議員。
◆9番(原田素代君) 私からも6点御質問するので、漏れのないような御答弁をお願いします。
まず最初に、今回の条例の中に臨時雇用の契約についてうたわれておりますが、公文書の改ざん及び議員の関与についてうたわれておりません。これはなぜ外したのかお答えください。
2点目、今回市は損失を受けておりますが、この第三者委員会は市の損失額の算出と請求までできるのかどうか、そこを確認します。
3点目、8月29日の調査報告書は既に出ておりますが、この第三者委員会を設置することによって、8月29日の調査報告書はやり直されると思っていいのかお聞きします。
4点目、この第三者委員会は公開して行われるのかどうかお尋ねします。
5点目、なぜ9月議会の後に設置しないで、この12月議会、百条委員会の発議のときに出してきたのか、意図がわかりません。そのことについてお尋ねします。
済みません、5点についてのお尋ねです。よろしくお願いします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
塩見総務部長。
◎総務部長(塩見誠君) 原田議員の質問にお答えをさせていただきます。
まず、今回の設置の目的でございます内容でございますが、今当然契約というのもございますが、そのほか先ほど御質問いただきました公文書の偽造、議員の関与、そのあたりも総合的にこの委員会の中では検討する予定にいたしております。
また、これによりまして損失額、市のほうで幾ら損失したかという額につきましても、全体の中で協議はさせていただきます。
8月29日の調査報告書につきましてでございますが、これは教育長を通じまして市の内部調査をさせていただいた調査報告書と理解をさせていただきますが、このやり直しまでは今回は考えておりません。そのときの内部の報告書につきましては、臨時職員の任用に関する件といたしまして任用の必要性、また2つ目のポイントといたしまして起案等のつくり直しに関する事項に関しまして、具体的にどういう文書がつくり直されたかというような視点で報告のほうをさせていただいております。それに対しまして、今回は先ほどの第2条を説明させていただいたようないろいろな背景を調査するものでございますので、この8月29日の報告書そのものを訂正するというものではなく、この第三者委員会としての報告をするという形になりますので、別途のものと御理解いただければと思います。
公開につきましては、個人情報がいろいろございますので、この第三者委員会の公開については考えておりません。
なぜ9月にしないのかというようなことでございますが、市といたしましてもこれは内部でいろいろ調査のほうをしてまいりました。今回の案件が教育委員会の部局でございますので、教育委員会のほうで内部調査をするのは適切ではないということで、市長部局のほうで調査のほうをしてまいりました。9月でなく今回の12月ということでございますが、今回不正が起きた原点である原因や背景を明らかにして、早急に市民の方にも御報告したいということでございますので、今回の12月の議会の中で議案を提出して、第三者委員会に検討をお願いするということにさせていただいておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○議長(金谷文則君) 原田議員、よろしいか。
9番原田議員。
◆9番(原田素代君) 答弁であって答弁でないような中身だなという印象があります。
まず、一番最初ですが、公文書の改ざんと議員の関与は総合的に取り扱うので、外すわけではないというふうに御答弁を聞いたのですが、第2条の所掌事務の中には具体的に入っていない以上、それに最後にこうおっしゃいましたよね、背景を明らかにする。8月29日に出された市長部局の調査報告書は絞ったものなので、このたびの第三者委員会は全体像を浮き彫りにするためにやるのだという言い方をされてるんです。だから、この所掌事務、いわゆる不適正という言葉は私は極めて不適正だと思っていて、背任というもう犯罪容疑がかかってるわけですから、この経緯と原因や検証、再発防止っていうのは、私自身はこの公文書改ざんと議員の関与はもう市長部局の報告の段階でそちらのほうが明らかにされているものを、あえて文書にしないという意図がわかりません。何か意図があるとしか思えないのです。普通でしたら書きますよね、一度だってそういう報告書を出されてるわけですから。あえて今回入れてないということについて、何か意図がありませんかということをまずもう一度聞きます。
それから、市の損失額の算出と請求についてですが、これは非常にかわされましたけど、全体協議で考えるということは、もうちょっとはっきりお答えください。全体協議というのは何を指すのか。要するに私が聞いてるのは、私は前回数字を出しましたけれども、七百数万円。これについて、市は否定も肯定もされてないんですよ。ですから、今回第三者委員会では、損失の算出をきちんとして、なおかつ物理的に損害を受けたわけですから請求をするところまでやるかやらないか、具体的にお答えをいただかないとわかりません。
それから、8月29日の調査報告書は、やり直すものではないというお答えですが、本当はおかしいですよね。一度出しているものがあって第三者でまた出すということは、ダブルスタンダードというか、市の考え方が二本柱で出てきちゃいますよね。本来であれば、市は出したけれど不十分なので、第三者委員会で徹底して明らかにしていただくということで一本化するっていうのが通常の考え方だろうと思うんです。8月29日に出したのは出したで、あれは生きていると。で、第三者委員会でもまだ生きていると。この整合性がどうなるんでしょうかと思うんです。普通だったら自前でやったものに不十分さがあるので第三者委員会に託すと、そういうのが筋ですから、そこの点について2本出すというのは、私は市民を混乱させるもとにもなりますし、原因がぼかされる、フォーカスされるんじゃないかという心配があります。この点についていま一度、要するに2つの結果を市としては今後説明していくのかどうか。私は、第三者委員会が最終的にフォーカスすべきだと思いますが、そう思っています。
それから、公開されないということですから、これは必要に応じて公開を求めていきたいと思いますが。
それから、9月議会の後につくらないで、このたび出してきた意図ですね。9月議会では、百条は否決されました。そのときにこれを出すんなら非常にスムーズなんですけど、そのときに出さないで、議会が百条を出すときにこれを当ててきたように受けとめざるを得ない。多くの市民はそう言っています。心配しています、これが百条の設置に反対する口実にならないだろうかということが。今の説明を聞く限り、今回の第三者委員会がどれだけの強制力や調査力を持っているかというと、非常に心もとない。それをわざわざこの百条を出すときにぶつけてくるかなと、疑念が生じております。
最後にですけど、第三者委員会の担保の問題なんですが、先ほど佐々木議員がいろいろ心配するということで御発言がありましたけど、はっきり申し上げておきますけど、これは市長が要するに任命するわけですよね、条例として。で、私はこの間の市長の言動に対して、全く不信を持ってます。事例を2つ挙げます。
まず、監査委員に市長の後援会長を指名されてます。こんなこと、普通恥ずかしくてできないですよね。
2つ目、監査事務局長に何と塩見総務部長がついてるわけです。これは禁じ手ですよ。執行部の総務部長が監査の事務局長をやるなんて、普通あり得ない。
○議長(金谷文則君) 条例に対しての質疑をお願いします。
◆9番(原田素代君) ありがとうございます。こういう事例がある以上、市長の公平公正な判断は私は信頼に足らないと思っていますが、それについて、いやいや足るんだとお答えをお願いします。
○議長(金谷文則君) 一般質問ではございませんので、そこをお含みおきください。
答弁を求めます。
塩見総務部長。
◎総務部長(塩見誠君) 原田議員の再質問にお答えをさせていただきます。
御質問いただきました公文書の偽造であるとか議員の関与、そして損害額の算出、これにつきましても先ほどの私の答弁の言い方が曖昧であったということはお断りさせていただきますが、この件につきましてもこの第三者委員会の中で審議のほうはさせていただきます。
それからまた、8月29日の内部調査の報告書と今回の第三者委員会の報告書が2本になるというような御指摘がございますが、当然第三者委員会で御審議なさったときに、8月29日の報告書が間違っているような記載がございましたら、第三者委員会のほうでこの部分は当然指摘をさせてもらうような形も考えております。
それから、9月にこの条例を上げずにこのたびになった、まして先ほど百条委員会というような言葉もございましたが、ここはあくまで執行部といたしまして市長がこのたびの一般質問でも調査をしていくというようなことを明言いたしておりますので、それに基づいて今回第三者委員会を立ち上げて調査するものでございまして、先ほど御質問されました百条委員会とは関係のほうはございません。
また、第三者委員会の公平公正がないというような御質問がございますが、今回先ほど佐々木議員の御質問にもお答えをさせていただきましたが、委員の選任につきましては岡山弁護士会を通しまして、岡山弁護士会に公平公正な方を選んでいただきまして、この選ばれた方の御意見をいただきながら具体的な委員の選任を行っておりますので、市といたしましてはこの第三者委員会は公正公平なものと理解をいたしております。
答弁は以上でございます。
○議長(金谷文則君) 原田議員、よろしいか。
9番原田議員。
◆9番(原田素代君) 総じてこの第三者委員会という性格は、議会のほうで検討しております百条と全く違いまして、調査権という意味でも、ここにもいろいろ書いてありますが、要するに呼び出して出席を求め、その意見もしくは説明を聞き必要な資料の提出を求めることができる。これだけなんですよね。ですから、例えば関係者の出席を求めても、行きたくないと言われればそれまで。その意見や説明というのが果たして客観的にそうなのかどうなのかという検証っていうところでは、具体的にできないです、調査委員会では。で、提出も嫌、しないと言われればしなくていいわけです。強制力が全くないです。
それともう1つ言えば、市が全ての情報をお出しになるわけです。ということは、8月29日の市の調査報告書をなぞるようなものにならないかという不安があります。まあ金額的には38万5,000円ですから、そのぐらいかけてやる価値はあるのかもしれませんけれど、何でこんな中途半端な第三者委員会を今になってつくるのかという意図がわからない。そこのことについて、もう一度市長から、私の疑念に対してお答えいただきたいのと、あわせて私はできれば市長は百条委員会でぜひ皆さん一生懸命真相を究明していただきたいというお言葉が欲しかった。それについてどんなふうにお考えなのか、その2つ、市長からの御答弁をお願いします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
友實市長。
◎市長(友實武則君) この第三者委員会の公平性と中立性、そしてこの第三者委員会で何を求めていくのか、これが非常に重要です。委員に中立性の高い方に入っていただき、この委員を率いていただく委員長にそういった権限をも与えながらこれを実施し、本当に真実をしっかりと探求することに努めていこうと思っております。
それから、百条委員会のことについてお尋ねがありました。恐らく百条委員会が仮に立ち上がったとしても、我々の調査と同じ方向性のことを探求するものと思っております。そういったことから、それぞれしっかりと調査をして真実を明らかにするという思いを議会と執行部が共有しながら市民の皆様の説明責任を果たしていくことができればという思いでございます。
以上です。
○議長(金谷文則君) 他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(金谷文則君) それでは、これをもって議第90号の質疑を終わります。
続きまして、議第91号令和元年度赤磐市一般会計補正予算(第4号)の質疑に入ります。
質疑はございませんか。
—中略—
○議長(金谷文則君) 佐々木議員、よろしいか。
他にございませんか。
9番原田議員。
◆9番(原田素代君) 今の説明でちょっとびっくりしたんですけど、令和3年3月31日を最終のめどにしてますよね。だけど、説明では8月か9月までかなというお話でした。30万円は事務費で8万5,000円、要するに2回しか開かれないんですか。どういう計算なのか、ちょっと今の説明がかえって混乱しました。もう一度、この審査委員会は8月、9月まで延べ何回やる予定なのか、ちょっと説明してください。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
塩見総務部長。
◎総務部長(塩見誠君) 原田議員の質問にお答えをさせていただきます。
今回補正予算を計上させていただきましたのは、あくまで令和元年度の予算ということで、今年度分の予算の中で計上をさせていただいております。そういうことでございますので、今年度、来年の3月31日までに2回の第三者委員会を開催させていただくと。当然令和2年度、また3月議会で議員の皆様に御審議いただきますが、その議案の当初予算の中に令和2年度の事業につきましての予算を盛り込む予定にいたしております。
全体で何回かということでございますが、現在考えておりますのは、今年度は2回、そして令和2年度は8回というような形を考えております。ですから、合計いたしまして10回の第三者委員会を設けるという形に想定をいたしておりますが、内容によりましてこの回数は前後するということは御理解いただければと思います。
また、条例につきましては、令和3年3月31日ということで、来年度いっぱいは条例についての効力は設けておりますが、報告書につきましてはなるべく早い上半期分で報告書を出していただきまして、その後いろいろ論議もあろうかと思いますので、論議の中でいろいろ修正点が生じた場合には来年いっぱいの中でこの第三者委員会のほうにお世話になりたいということでございます。
答弁は以上でございます。
○議長(金谷文則君) 原田議員、よろしいか。
(9番原田素代君「わかりました」と呼ぶ)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(金谷文則君) それでは、質疑なしと認めます。
これをもって議第91号の質疑を終わります。