原田そよ議会報告 2024年1月 そよかぜ第117号

赤磐市も他人事じゃない気候危機!!

SDGs(エスディージーズ)をご存知ですか。
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030年までの目標」です。17の課題、169のターゲットから構成され誰一人取り残さないことを誓っています。
この中で13番の「気候変動に具体的な対策を」という目標があります。国が水没する被害を受けている発展途上国と、CO2を大量に放出している経済大国との軋轢(あつれき)が、「脱炭素社会」の実現を困難にしています。大国のわがままと言われる、アメリカ、中国、日本などに国際的な批判が集中しています。国連のグテーレス事務総長は「気候変動は「正義と公正の問題」』と指摘しています。
昨年3月には「気温上昇を1.5度に抑えて地球温暖化の深刻な被害を回避するには、2030年に世界の二酸化炭素排出を19年比で半減、35年に65%減らす対策が必要」と発表しています。
「すべての人々にとって住みやすく、持続可能な未来を確保するために、この10年の選択や行動は、現在から数千年先まで影響する」と警告しています。 2050年までに「脱炭素社会」を目指すことは世界全体の約束です。

赤磐市でも「赤磐市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」を策定したり、「再エネ100宣言RE Action」(令和3年10月20日)に登録しています。さらに「ゼロカーボン宣言」もしました。市は「市が率先してその姿勢を示すために、活動に参加することにした」と説明しています。

赤磐市は「地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」の改定作業、また「実行計画」の(区域施策編)の策定など今年度の事業となります。
これらの事業を先進地から学んで、市民参加型の組織作りで取り組むことで、職員にとっても負担の軽減につながるし、広く市民へ認知されることになります。※先進地(武蔵野市気候市民会議、真庭市 脱炭素社会に向けた市民会議、くじ引き民主主義、等)
昨年4月には瀬戸内市が「脱炭素先行地域」に選定されました。先行地域は全国で62地域あります。岡山県では西粟倉村、真庭市、瀬戸内市の3自治体になりました。選定されれば多額の補助金が受けられ、地域での様々な取り組みが可能になります。