原田そよ議会報告[3月議会から] 2022年5月 そよかぜ第110号

3月議会の報告

〇 4年前の保育士大量退職の原因である職場環境は、改善されているのか。

令和元年6月10日の一般質問で、「昨年9人の保育士(実は11人)が泣き泣き辞めていった」理由はハラスメントによる職場環境の改善を求めても改善されなっかたからです。
市長は「保護者や地域から声が上がってきたら、当然指導監督の立場から対処していきます。」と言い放ったのです。
この発言の意図は「保護者や地域の人から声が上がっていないから、指導監督の立場から対処しません。」と言うことになります。4年間という時間を経て果たして市長は改善できたと思っているのでしょうか。

副市長の前田さんが回答しました。

「現在職場環境が完全に整っているかと言うと、まだ十分でないと認識している。」
「環境の整備のため、今後も改善していくと考えている。」

4年も経って未だ保育現場には、職員が高い志を持って保育できる環境が整備されていないことは危機です。多くの保育士はハラスメントにより苦痛を日常的に受けて、中には鬱症状により、休職を余儀なくされている職員もいます。その原因を作った職員は、1年間一度も職場に来ない中、給与はもらい、今年の3月末で退職しています。退職後の再就職先を聞いて呆れました。休職中に手続きをしていたそうです。
市長の「保護者や、地域の人が言ってこないから」というのは私には信じられません。当事者の家族や、職員たちもみんな知っていることでした。市長一人が「何も聞いていない」と言っているのです。まして副市長は一番近くにいて実際を知りうる立場でした。
当時の保健福祉部長や、現在の部長は口をそろえて「保育士不足」を理由にします。しかし、県内の保育士養成学校では、「就職は赤磐市は止めたほうがいい」と言われていると聞きました。1年間に11人も退職者を出すまちでは、当然そういう「評判」がたつでしょう。
前田副市長が認めている「改善はまだ十分でないと認識している」と答弁する以上、一刻も早くハラスメントの根本的な解決と職場の改革を進めて行くべきです。