●原田そよ(質問)
市長当選後、熊山の市民病院の診療所化について、「住民の理解」を得られてからと答弁されてきたわりには、6月30日と7月25日のたった2回の説明会で診療所化が進んだ。この2回の説明会で「住民の理解」は得られたと思っているのか。
◆答弁
一定の理解は得られた
●原田そよ(質問)
市長は6月議会中5人の議員から診療所化について質されている。その時の市長の答弁は「住民の理解を得られてから」と「医師会病院には迷惑はかけない」の一点張りだった。しかし6月議会閉会後2日目の6月30日の市民説明会の最後に「私はみなさんと同じ気持ちです。原点は病院を残す気持ちでスタートした」と市長は発言した。これにはビックリした!なぜなら議会では一度も市長は「病院を残したい」と言っていなかった。うがった見方をすれば、最初から選挙のために熊山地域の有権者へ「私は病院を残します」と言っていたのではないか。でも選挙に勝ったら、病院を残すつもりは最初から無かったので、「理解を得てから」「医師会には迷惑をかけない」の一点張りで、3ヶ月間議会には真意を伝えず住民を翻弄していたのではないか。
◆答弁
6月30日の「病院を残す気持ち」という発言はそのとうりだ。民意を利用した選挙ということにはならない。
●原田そよ(質問)
7月25日の最後の市民説明会の時、市長は診療所化にせざるを得ない理由として次の4点を挙げた。
(1)議会がすでに議決している(2)国の補助金が決定しており、中止すると高額な賠償金が請求される(3)国、県、医師会との信頼関係が損なわれるC将来の医療スタッフの確保が困難
この理由 で診療所化するということは、本来の市長の考える医療体制のビジョンはどこにあるのか。
◆答弁
第2次岡山県地域医療再生計画に従い、市内の各医療機関、周辺自治体の医療機関と連携をはかる。
●原田そよ(質問)
過疎債の使途拡大を機に、都会からの移住プロジェクトの立ち上げを!
過疎債の使途拡大が2014年度から決まった。過疎債の目的は、地域の自立促進により地域間格差の是正、地場産業の振興、観光振興などの施設整備を目的としている。現在の国内経済の状況では、企業誘致で住民が増えることや雇用が増えるということは期待でない。それよりは唯一過疎債が適用される吉井地域の、自然環境の優位性と子どもたちの学習環境を整備することで全寮制の一貫校を設置するなどの研究を進める絶好の機会ではないか。「学習、不登校」県内ワーストワンの赤磐市にとって文字通り「逆境を逆手にとったプラン」となる。
放射能避難者をはじめ都会からの移住希望者が県内は多くなっている。この子育て中の保護者は子育て支援の環境に多くの期待を持っている。そのニーズに応える対策としてこの過疎債を活用した特色ある全寮制の一貫校について研究するプロジェクトを立ち上げる機会ではないか。
◆答弁
プロジェクトを立ち上げ、検討するチームを設置することについて前向きに考える。
●原田そよ(質問)
生活保護の減額による影響について。
8月1日から生活保護の基準額の予算が1.5%引き下げられた。これにより(1)就学援助(2)住民税の非課税限度額(3)保育料の軽減(4)介護保険の軽減などへの影響は。
単市での援助制度は考えているか。
◆答弁
7月末現在で125世帯168人が生活保護の受給者となっている。減額に伴う窓口での苦情や不服申し立ては現在のところ無い。就学援助は4月1日現在の基準額で判定しているので、影響は出ていない。住民税非課税限度額、保育料、介護保険等は現在のところ基準額の減額に伴う生活保護廃止世帯はない。単市での援助制度は考えていない。
… 議会報告会を準備中です …
議会基本条例が1月に施行されて間もなく1年を迎えます。あれも、これも取り組みたいことはいろいろありますが、時間が掛かっています。現在準備中なのは、議会報告会の開催です。来年2月頃をめどに市内5カ所(中学校区)で議員18人が3班に分かれて議会の報告をします。ぜひみなさん参加されるようお願いします。
▲そよかぜ74号 目次へ
|